カテゴリ: AWS 更新日: 2025/11/04

AWS PrivateLink(プライベートリンク)の利用手順|セキュアなサービス接続を初心者向けに解説

AWS PrivateLinkでサービスを利用する手順(利用者側の設定)
AWS PrivateLinkでサービスを利用する手順(利用者側の設定)

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「先生、AWS PrivateLink(エーダブリューエス プライベートリンク)ってよく聞くんですが、どうやってサービスを利用するんですか?」

先生

「AWS PrivateLinkは、インターネットを経由せずに安全にサービスへ接続できる仕組みです。今回は利用者側、つまりサービスを使う側の設定手順を見ていきましょう。」

生徒

「なるほど!例えばEC2(イーシーツー)インスタンスからRDS(アールディーエス)やS3(エススリー)に直接つなぐイメージですか?」

先生

「そうですね。ただしPrivateLinkはVPC(ブイピーシー)のエンドポイントを使って、特定のサービスやパートナーのアプリケーションに接続します。では具体的な設定手順を説明します。」

1. AWS PrivateLinkとは?

1. AWS PrivateLinkとは?
1. AWS PrivateLinkとは?

AWS PrivateLink(プライベートリンク)は、読み方はプライベートリンクといい、Amazon Web Services(アマゾン ウェブ サービス)が提供するセキュアな接続方式です。インターネットを経由せず、VPC(仮想プライベートクラウド)から直接サービスへ接続できるため、セキュリティの強化や低レイテンシ通信が可能になります。

PrivateLinkは、エンタープライズ環境や金融システムのように外部インターネットを避けたい場合に利用されます。また、オンプレミス環境とクラウドサービスを統合するケースでも役立ちます。

2. 利用者側の基本的な流れ

2. 利用者側の基本的な流れ
2. 利用者側の基本的な流れ

利用者側がAWS PrivateLinkを使ってサービスへ接続する流れは次のとおりです。

  1. 対象サービスがPrivateLinkに対応しているか確認する。
  2. VPCコンソールから「エンドポイント」を作成する。
  3. サービス名(Service Name)を入力し、接続先を指定する。
  4. 利用するサブネットやセキュリティグループを設定する。
  5. DNS名やエンドポイントの情報を確認し、アプリケーションから接続する。

この流れを理解すると、どんなサービスでも同じパターンで設定できるようになります。

3. サービス名(Service Name)の指定

3. サービス名(Service Name)の指定
3. サービス名(Service Name)の指定

PrivateLinkを使うときには「サービス名(Service Name)」が重要です。これは提供側が公開している識別子で、利用者はそれを入力して接続します。例えば「com.amazonaws.region.s3」などの形式です。ここでregion(リージョン)は東京ならap-northeast-1などが入ります。

サービスによってはアカウント固有のサービス名が割り当てられることもあります。利用者はこの名前を指定することで、対象のサービスとプライベートに通信できるようになります。

4. VPCエンドポイントの作成

4. VPCエンドポイントの作成
4. VPCエンドポイントの作成

AWSマネジメントコンソールでVPCエンドポイントを作成します。手順は以下の通りです。

  • VPCダッシュボードで「エンドポイント」を選択。
  • 「エンドポイントの作成」をクリック。
  • サービスカテゴリから「サービスを検索」または「サービス名を直接入力」。
  • 接続するVPCを選び、サブネットを指定。
  • セキュリティグループを設定。

これでサービスとのプライベートな接続が構築されます。利用者側は特別なVPN(ブイピーエヌ)やDirect Connect(ダイレクトコネクト)を用意しなくても、クラウド内部で安全に接続できます。

5. DNS解決と名前の利用

5. DNS解決と名前の利用
5. DNS解決と名前の利用

VPCエンドポイントを作成すると、DNS名が割り当てられます。利用者はこのDNS名を通じてアプリケーションからサービスへアクセスします。通常のサービスエンドポイントの代わりに、このプライベートDNS名を指定することで、トラフィックがインターネットを通らずに接続されます。

例えばS3の場合でも、PrivateLinkを経由すると通信はAWSネットワーク内で完結するため、セキュリティリスクを最小化できます。

6. 利用例と活用シーン

6. 利用例と活用シーン
6. 利用例と活用シーン

PrivateLinkはさまざまなシーンで役立ちます。

  • 金融業界で外部インターネットを使わずに決済サービスへ接続する。
  • 社内システムから外部ベンダーのSaaS(サース)へ安全にアクセスする。
  • EC2からデータベースやストレージサービスへ直接接続する。

また、パフォーマンス面でもインターネット経由より安定するため、大量データ処理やリアルタイム分析などの用途でも利用されています。

7. 料金と注意点

7. 料金と注意点
7. 料金と注意点

AWS PrivateLinkを利用する場合、VPCエンドポイントに対して時間単位の料金とデータ転送料金が発生します。料金は利用リージョンやデータ量によって変わるため、事前に公式ドキュメントを確認しておきましょう。

また、エンドポイントを作成する際にはセキュリティグループの設定が重要です。許可する通信範囲を最小限にしておくことで、不正アクセスのリスクを減らせます。

8. 理解しておくべきポイント

8. 理解しておくべきポイント
8. 理解しておくべきポイント

今回解説したのはあくまで利用者側の設定手順です。サービス提供者側がPrivateLink対応をしていないと利用できません。したがって、まずは対象サービスが対応しているかどうかを確認し、その上でVPCエンドポイントを作成することが大切です。

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