カテゴリ: AWS 更新日: 2025/12/22

AWS S3の料金体系をわかりやすく解説

AWS S3の料金体系をわかりやすく解説
AWS S3の料金体系をわかりやすく解説

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「先生、AWS(エーダブリューエス)のS3(エススリー)って便利そうなんですが、料金はどのくらいかかるんですか?」

先生

「いい質問ですね。S3は『使った分だけ払う』しくみになっていて、とても柔軟な料金体系になっています。初心者の方でも安心して使えるように、2025年版の最新情報をもとにわかりやすく説明していきますよ。」

生徒

「無料で使える部分もあるって聞いたことがあるんですけど、本当ですか?」

先生

「はい、無料枠もあります。それも含めて詳しく紹介しますね。」

1. AWS S3とは?読み方と概要

1. AWS S3とは?読み方と概要
1. AWS S3とは?読み方と概要

AWSのS3は、読み方はS3(エススリー)といい、正式には「Amazon Simple Storage Service(アマゾン シンプル ストレージ サービス)」です。クラウド上にファイルを保存することができるストレージサービスで、インターネットにつながる環境があれば、パソコンやスマホからでもデータを預けられます。

写真・動画・文書ファイルなどを、バケットという保存場所にアップロードして管理できます。バケットは「ネット上のフォルダ」のようなイメージで、名前を付けて用途ごとに分けると整理が簡単です。

初心者向けの超かんたんサンプル(イメージ)

たとえば、旅行の写真をS3に置くなら「travel-photo」というバケットを作って、そこに写真ファイルを入れていく感覚です。

  • ① バケットを作る(例:travel-photo)
  • ② ファイルをアップロードする(例:IMG_0001.jpg)
  • ③ 必要なときにダウンロードして取り出す

このようにS3は「保存して、必要なときに取り出す」というシンプルな使い方ができるので、個人のバックアップから仕事のファイル管理まで幅広く活用されています。

2. S3の料金体系は「従量課金」

2. S3の料金体系は「従量課金」
2. S3の料金体系は「従量課金」

S3は「使った分だけ支払う」従量課金(ジュウリョウカキン)方式です。毎月定額ではなく、使った容量や回数によって料金が決まります。

イメージとしては、スマホの通信量や電気代に近く、使わない月は安く、使う月はその分だけ増える仕組みです。はじめてでも「どこでお金が増えるのか」が分かれば、ムダな出費を防ぎやすくなります。

初心者向けの超かんたん例(ざっくり計算の考え方)

たとえば「写真を少しだけ保存して、ときどき見る」くらいなら、料金は主に次の足し算で考えられます。

  • ① 保存した容量(例:写真が合計1GB)
  • ② 操作した回数(例:アップロード10回、ダウンロード20回)
  • ③ 外部に出した通信量(例:スマホに合計0.5GBダウンロード)

つまり「どれだけ保存したか」「どれだけ出し入れしたか」「どれだけダウンロードしたか」で毎月の料金が決まります。少ししか使わなければ費用も安く、たくさん使えばその分だけ料金が増える、というのがS3の基本です。

3. 無料枠もある!初心者にうれしい制度

3. 無料枠もある!初心者にうれしい制度
3. 無料枠もある!初心者にうれしい制度

AWSには「無料利用枠(ムリョウリヨウワク)」という仕組みがあります。新しくAWSアカウントを作った人は、最初の12か月間は一部のサービスが無料で使えます。

  • S3の保存容量5GBまで無料
  • 月間2,000回までのGETリクエスト(ファイルの取り出し)無料
  • 月間20,000回までのPUTリクエスト(ファイルの保存)無料
初心者向けのかんたん例(無料枠でどこまでできる?)

たとえばスマホで撮った写真が1枚3MBだとすると、5GB(約5,000MB)なら約1,600枚前後の写真を保存できる計算になります。まずは「少量を試す」には十分な容量です。

  • 写真を数十〜数百枚アップロードしてバックアップする
  • ときどき開いて確認する(取り出し回数も無料枠がある)
  • 使い方に慣れてから必要に応じて増やす

つまり、個人で使うぶんには無料枠だけで足りるケースもあります。最初は無料枠の範囲で試して、どれくらいの保存量や操作回数になるか感覚をつかむのがおすすめです。

4. 料金の内訳を見てみよう

4. 料金の内訳を見てみよう
4. 料金の内訳を見てみよう

S3の料金は、大きく分けて以下の3つのポイントで決まります。ポイントを先に押さえておくと、「思ったより請求が増えた…」を防ぎやすくなります。

  • 保存したデータ量(GB単位):S3に置いてあるファイルの合計サイズ
  • リクエスト回数(アクセスの回数):アップロードやダウンロードなどの操作回数
  • データ転送量(ダウンロードの通信量):インターネットへ取り出したときの通信量
初心者向けのかんたん例(どこで料金が動く?)

たとえば「写真を10枚アップして、あとで3枚だけスマホに保存し直す」場合、料金に関係するのは次の3つです。

  • ① 写真10枚ぶんの保存容量が増える
  • ② アップロード10回・ダウンロード3回など、操作回数が増える
  • ③ ダウンロードした写真サイズぶん、転送量が増える

この3つを合計して、毎月の利用料金が計算されます。まずは「保存・操作・転送」のどれが増えそうかを意識すると、コストの見通しが立てやすいです。

5. 保存容量の料金

5. 保存容量の料金
5. 保存容量の料金

一番よく使われる「標準ストレージ(読み方:ヒョウジュンストレージ)」の料金は、以下のとおりです。

  • 最初の50GB:1GBあたり 約0.025ドル(約3.8円)
  • 50〜450TB:少し割引あり
  • それ以上:さらに安くなる

1GBあたり数円なので、小さいファイルであれば、月に数十円で済むことも多いです。

6. リクエスト回数の料金

6. リクエスト回数の料金
6. リクエスト回数の料金

リクエストとは、ファイルを保存したり、取り出したりする操作のことです。代表的なものは次の2つです。

  • PUTリクエスト: ファイルをS3にアップロードする
  • GETリクエスト: ファイルをS3からダウンロードする

これらは1,000回ごとに数円~数十円の料金が発生します。月に数回操作するだけなら、ほぼ無料です。

7. データ転送量の料金

7. データ転送量の料金
7. データ転送量の料金

S3からファイルをインターネットに向けてダウンロードすると、データ転送量(読み方:データ テンソウリョウ)として通信料金が発生します。

  • 最初の1GB/月は無料
  • それ以降は1GBあたり 約0.09ドル(約13円)

社内や他のAWSサービス間での通信は、ほとんどが無料です。

8. ストレージクラスで料金を変える

8. ストレージクラスで料金を変える
8. ストレージクラスで料金を変える

S3には「ストレージクラス(保存方法の種類)」があり、使用目的によって料金が変わります。

  • 標準: よく使うデータ向け(料金は高め)
  • インテリジェント階層: 自動で安い保存に切り替えてくれる
  • Glacier(グレイシャー): 長期保存用(料金は非常に安いが取り出しに時間)

用途に合わせて選ぶことで、無駄なコストを減らすことができます。

9. AWS料金計算ツールで事前確認

9. AWS料金計算ツールで事前確認
9. AWS料金計算ツールで事前確認

AWSには「Pricing Calculator(プライシング カリキュレーター)」という無料の料金試算ツールがあります。使用予定の容量や回数を入力するだけで、毎月の料金目安がわかります。

初心者の方でも、金額がイメージしやすくなる便利なツールです。

10. S3料金のポイントまとめ

10. S3料金のポイントまとめ
10. S3料金のポイントまとめ

AWS S3の料金は、保存容量・リクエスト回数・データ転送量の3つが中心です。初心者や個人利用では、無料枠内で済むことも多く、費用はとても抑えやすいです。

安心してクラウド保存をはじめるためにも、まずは無料枠の範囲で使ってみるのがおすすめです。

まとめ

まとめ
まとめ

AWS S3(エーダブリューエス エススリー)は、非常に柔軟かつ拡張性のあるクラウドストレージサービスです。この記事では、S3の基本的な仕組みから始まり、料金体系、無料利用枠、保存容量・リクエスト回数・データ転送量といった料金の内訳について詳しく解説しました。特にS3の料金は「従量課金」であるため、実際に使った分だけを支払うことになり、初心者や個人利用者にとっても導入しやすい点が魅力です。

また、「無料枠」がある点も大きなポイントで、新規アカウント作成から12か月間は、特定条件下で無料でS3を試すことができます。この無料枠を活用することで、コストをかけずにクラウドストレージのメリットを体感できるでしょう。

さらに、保存データ量・リクエスト回数・データ転送量の3つの指標によって料金が変動するため、自分の用途に応じて無駄のない使い方が可能です。使用頻度や保存期間に応じて、標準インテリジェント階層Glacierなどのストレージクラスを選択することもでき、長期保存コストを大幅に削減することもできます。

実際の料金を試算する際は、AWS公式の「Pricing Calculator(プライシング カリキュレーター)」を活用すると、事前に料金の目安を把握でき、安心してS3を導入できます。

最後に、AWS S3は単にファイルを保存するだけでなく、セキュリティや可用性の高さ、他サービスとの連携のしやすさといった面でも優れたサービスです。自分のニーズに合ったプランやクラスを選ぶことで、コストパフォーマンスを最大化することが可能です。まずは無料枠を使って、小さく始めてみることをおすすめします。

保存クラス選択の参考コード

例えば、Java SDKでGlacierクラスにファイルをアップロードする場合は、以下のようなコードになります。


PutObjectRequest request = new PutObjectRequest("example-bucket", "archive.zip", file)
    .withStorageClass(StorageClass.Glacier);
s3Client.putObject(request);
先生と生徒の振り返り会話

生徒

「先生、S3って思ったよりも細かく料金が決まってるんですね。でも、無料枠があれば個人で使っても安心ですね!」

先生

「そうですね。最初は無料枠で始めて、必要に応じて保存クラスやデータ量を見直していけば、無駄な出費も防げますよ。」

生徒

「あと、保存クラスも工夫すれば長期保存も安くできそうですね。Glacierって面白そう!」

先生

「その通りです。データの性質に応じてクラスを使い分けることで、大きなコスト削減になります。AWS S3は使いこなすと非常に便利なクラウドサービスですから、ぜひ実際に触ってみてくださいね。」

この記事を読んだ人からの質問

この記事を読んだ人からの質問
この記事を読んだ人からの質問

プログラミング初心者からのよくある疑問/質問を解決します

AWS S3とは何ですか?クラウドストレージってどういう意味ですか?

AWS S3は「Amazon Simple Storage Service」の略で、クラウド上にファイルを保存できるサービスです。クラウドストレージとは、インターネット上のサーバーにファイルを保存し、どこからでもアクセスできる仕組みのことです。

AWS S3の料金は毎月どのように決まりますか?

AWS S3の料金は「従量課金制」で、使った分だけ料金が発生します。保存したデータ量、リクエスト回数、データ転送量の3つによって決まります。

理解度のクイズ問題

理解度のクイズ
この記事の理解度をクイズで確認しよう

空欄の★に当てはまる内容を答えてください。

問題
AWS S3の料金体系は「毎月定額」ではなく、利用した分だけ料金が決まる 従量課金 モデルです。 これにより、少ししか使わなければ安く、たくさん使えばその分コストが増える仕組みになっています。 また、保存データを一定期間後に安いストレージへ自動で移動する ライフサイクルポリシー を設定すれば、長期保存の費用を効率よく削減できます。 この考え方を理解すると、AWS S3 料金、従量課金、ライフサイクル管理、データ最適化、クラウドストレージ節約術 が整理できます。
# S3 料金の基本イメージ
- 課金方式: 従量課金
- 要素: 保存容量 / リクエスト回数 / データ転送量
- コスト削減: ライフサイクルポリシー で古いデータを自動移行
【ヒント】 ・S3は「使った分だけ支払う」料金モデル。 ・ライフサイクル設定により、古いデータを低コストの保存クラスに自動で移せる。 ・関連キーワード:クラウド料金、従量課金、ライフサイクル管理、ストレージ最適化。

下記をクリックすると、解答が表示されます
カテゴリの一覧へ
新着記事
New1
シェルとターミナル基礎
Linuxのシェルとは?初心者でもわかる役割と基本を完全解説
New3
Linux ディストリビューション
Linuxディストリビューションの選び方完全ガイド!初心者でも失敗しない選択基準とおすすめの選び方
人気記事
No.1
Java&Spring記事人気No1
S3(オブジェクトストレージ)
AWS S3の料金体系をわかりやすく解説
No.2
Java&Spring記事人気No2
AWS 基本
AWSの公式料金計算ツール(Pricing Calculator)の使い方
No.3
Java&Spring記事人気No3
S3(オブジェクトストレージ)
AWS S3イベント通知を設定してLambdaをトリガーする方法を初心者向けに解説!
No.4
Java&Spring記事人気No4
VPC(プライベートクラウド)
AWS VPCでNATゲートウェイを構成してプライベートサブネットから外部アクセスする方法を初心者向けに解説!
No.5
Java&Spring記事人気No5
ELB(ロードバランサー)
AWS ELBでターゲットグループを設定する方法を初心者向けに解説!
No.6
Java&Spring記事人気No6
Direct Connect(専用線接続)
AWS Direct Connect Gatewayの使い方と制限事項を初心者向けにやさしく解説
No.7
Java&Spring記事人気No7
Linux 基礎概要
Linuxとは何か?初心者向けに意味・特徴をわかりやすく解説
No.8
Java&Spring記事人気No8
RDS(データベース)
AWS RDSのスケーリング(インスタンスサイズ変更)を初心者向けにやさしく解説!