AWS EC2にSSH接続する方法(Windows・Mac対応)
生徒
「AWSのEC2インスタンスって作ったけど、どうやってパソコンから操作するんですか?」
先生
「EC2にはSSH(エスエスエイチ)という方法で接続します。これは、安全に遠くのサーバーとやり取りできる通信方法の一つです。」
生徒
「パソコンに詳しくなくてもできますか?WindowsとMacで違いもあるんですよね?」
先生
「大丈夫ですよ!これからWindows(ウィンドウズ)とMac(マック)それぞれのSSH接続方法を、初心者にもわかりやすく説明していきますね。」
1. SSHとは?読み方と意味を知ろう
SSHは「Secure Shell(セキュア・シェル)」の略で、読み方はSSH(エスエスエイチ)です。これは、インターネット上で安全にサーバーとやりとりするための通信方法です。
EC2の仮想サーバーにログインしたり、コマンドを送ったりするためにSSH接続が使われます。まるでテレビ電話のように、離れた場所のサーバーとつながるイメージです。
2. SSH接続に必要なものを確認しよう
EC2にSSH接続するためには、以下の情報とファイルが必要です:
- パブリックIPアドレス:EC2インスタンスに割り当てられたインターネット上の住所です。
- キーペアファイル(.pemファイル):読み方はペムファイル。インスタンス作成時にダウンロードした秘密鍵(ヒミツカギ)です。
- ユーザー名:Amazon Linuxなら「ec2-user(イーシーツーユーザー)」が使われます。
3. MacからSSH接続する方法
Macでは、最初からターミナルというコマンド入力画面が使えるので、追加ソフトはいりません。
- ターミナルを開く
「Launchpad(ローンチパッド)」→「その他」→「ターミナル」で開きます。 - フォルダに移動
キーペア(.pemファイル)を保存した場所に移動します。例:cd Downloads - 権限を変更
chmod 400 my-key.pem(鍵の名前に変更)と入力してEnterキー - SSHコマンドで接続
ssh -i my-key.pem ec2-user@パブリックIPアドレスと入力
接続に成功すると、EC2サーバーの中にログインできます。
4. WindowsからSSH接続する方法
Windowsでは、「Tera Term(テラターム)」という無料のソフトを使う方法が一般的です。
- Tera Termをインストール
公式サイトからTera Termをダウンロードしてインストールします。 - 新しい接続を作成
起動すると「ホスト名」にパブリックIPアドレスを入力し、「SSH」を選択してOKを押します。 - ユーザー名を入力
「ec2-user」と入力し、「RSA/DSA/ECDSA/ED25519鍵を使う」をチェックして、.pemファイルを選択 - 接続を確認
「OK」をクリックすると、EC2にSSHでログインできます。
5. よくある接続エラーと対処法
- Permission denied(アクセス拒否):
ユーザー名や.pemファイルが間違っていないか確認しましょう。 - タイムアウト(時間切れ):
セキュリティグループで「22番ポート」が開いているか確認が必要です。 - .pemファイルが見つからない:
作成時にダウンロードしたファイルを失くしていないか確認しましょう。
6. セキュリティグループでポートを開ける方法
セキュリティグループとは、EC2インスタンスへの通信ルールを決める仕組みで、読み方はセキュリティグループです。
SSH接続には「22番ポート(ニジュウニバンポート)」を開ける必要があります。
- AWSのEC2画面で「インスタンス」を選択
- 下の「セキュリティ」タブ → セキュリティグループをクリック
- 「インバウンドルールを編集」→「ルールの追加」
- タイプ:SSH、ポート範囲:22、ソース:自分のIP(または0.0.0.0/0)
- 保存して完了
まとめ
EC2インスタンスへSSH接続する仕組みは、クラウド環境における基本操作として非常に大切な工程です。とくに、インターネット上の仮想サーバーに安全にアクセスするためには、SSHという暗号化された通信技術を理解することが重要です。今回の記事で触れたように、Macではターミナルを使った直接的なコマンド操作が中心となり、WindowsではTera Termなど専用のソフトを利用して接続を行います。どちらの環境でも必要となる「パブリックIPアドレス」「ユーザー名」「キーペア(pemファイル)」は、EC2を扱ううえで欠かせない情報であり、これらが揃っていることで初めて安全な接続が成立します。
また、接続時に多くの人がつまずくポイントとして「権限設定」「ポート開放」「秘密鍵の取り扱い」などが挙げられます。特にMac環境でのchmod 400のような権限調整は、ファイルが他人から見えないようにするための重要な操作です。これはSSHが安全性を最優先に設計されていることの表れでもあります。さらに、セキュリティグループの設定では、SSH通信で利用する「二十二番ポート」を正しく開けておく必要があります。これが誤って閉じられていると、いくら正しくコマンドを入力しても接続は成功しません。
接続設定の理解を深めるために、SSHの設定例を下記に示します。実際にターミナル操作を行う際の雰囲気を掴む助けとなるでしょう。
ssh -i my-key.pem ec2-user@192.0.2.1
(接続成功時にEC2内部のプロンプトが表示される)
さらに、EC2の運用には秘密鍵ファイルの管理とフォルダ構造の把握も必要になります。以下はキーファイルを確認する際の例です。
ls -a
. .. my-key.pem Downloads Documents
EC2への接続方法を身につけることは、Linux操作やAWS環境全体を理解するための確かな土台となります。EC2の中に入ることでファイルの操作、アプリケーションの起動、ログ確認など幅広い作業ができるようになり、クラウドエンジニアとしての学習が大きく進むでしょう。今回の手順を繰り返し練習しながら、SSH接続のコマンド入力やエラー対処法を自然に扱えるようになると、より高度なクラウド構築にも自信をもって取り組めるようになります。
サンプル補足:Macでの権限設定を再確認
Mac環境では、秘密鍵に適切な権限を与えることが非常に重要です。権限が強すぎたり弱すぎたりするとSSHが拒否されてしまうため、次のように権限を調整します。
chmod 400 my-key.pem
(何も表示されなければ成功)
権限を正しく設定したうえで接続を行えば、ほとんどのケースでスムーズにEC2へアクセスできるはずです。サーバー管理の第一歩として、この設定は確実に習得しておきましょう。
生徒
「SSH接続ってむずかしそうなイメージがあったけど、必要なものと手順が分かれば意外とできそうだと思いました。」
先生
「そうですね。SSHは最初の壁に感じることが多いですが、安全に接続するための仕組みを理解していくと自然と慣れていきますよ。」
生徒
「MacとWindowsで操作が違う理由もよく分かりました。使う道具が違うけれど、目的は同じなんですね。」
先生
「その通り。どちらを使っても大切なのは秘密鍵の扱いとポート設定です。そこを理解しておけば、どの環境でも応用できます。」
生徒
「エラーの原因も整理されていて助かりました。次はEC2に接続したあと、どんな操作ができるのかも勉強したいです!」
先生
「では次のステップとして、Linuxコマンドの基本やEC2上でのアプリケーション操作も学んでいきましょう。今日の理解が間違いなく役に立ちますよ。」