カテゴリ: AWS 更新日: 2025/12/14

AWS EC2のセキュリティグループとは?設定方法とポイント

AWS EC2のセキュリティグループとは?設定方法とポイント
AWS EC2のセキュリティグループとは?設定方法とポイント

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「EC2インスタンスを作れたんですが、外からアクセスできません…。どうしたらいいんでしょう?」

先生

「それはセキュリティグループの設定が関係しているかもしれません。セキュリティグループは、サーバーへの出入りを制限する重要な設定です。」

生徒

「そんな仕組みがあるんですね…。パソコンに詳しくないと設定できなさそうですけど…」

先生

「大丈夫です。初心者でもわかるように、セキュリティグループの意味と設定方法を丁寧に説明していきますね。」

1. セキュリティグループとは?意味と読み方

1. セキュリティグループとは?意味と読み方
1. セキュリティグループとは?意味と読み方

セキュリティグループとは、AWS EC2(イーシーツー)で使われる「仮想ファイアウォール(かそうファイアウォール)」のことです。

読み方はセキュリティグループ。サーバーに対して、「どの通信を許可するか」「どの通信を拒否するか」をルールで決める仕組みです。

例えるなら、家のドアに鍵をかけて「誰が入ってきていいか」を決めるようなものです。

2. インバウンドとアウトバウンドの違い

2. インバウンドとアウトバウンドの違い
2. インバウンドとアウトバウンドの違い

セキュリティグループには2つのルールがあります。

  • インバウンドルール:外部からEC2へのアクセスの許可
  • アウトバウンドルール:EC2から外部へのアクセスの許可

たとえば、SSH(エスエスエイチ)接続でEC2にログインするには、インバウンドルールで22番ポートを開ける必要があります。

3. セキュリティグループの設定手順

3. セキュリティグループの設定手順
3. セキュリティグループの設定手順

では、EC2インスタンスに対してセキュリティグループを設定する方法を見ていきましょう。

  1. EC2サービスを開く
    AWSのマネジメントコンソールで「EC2」を検索して開きます。
  2. インスタンスを選択
    「インスタンス」一覧から、対象のインスタンスをクリックします。
  3. セキュリティ情報を確認
    下部の「セキュリティ」タブにある「セキュリティグループ」をクリックします。
  4. ルールの編集
    「インバウンドルールを編集」を選び、「ルールの追加」をクリックします。
  5. 許可する通信を選ぶ
    たとえばSSHならタイプ「SSH」、ポート「22」、ソース「自分のIP」または「0.0.0.0/0」を選択します。
  6. 保存して完了
    設定内容を確認し、「ルールを保存」ボタンを押します。

4. よく使うポート番号と用途

4. よく使うポート番号と用途
4. よく使うポート番号と用途

ポート番号とは、サーバーで使う通信の入り口です。セキュリティグループでは、許可するポートを選んで設定します。

ポート番号 用途 プロトコル
22 SSH接続(Linuxへのログイン) TCP
80 Webサイト(HTTP) TCP
443 暗号化通信(HTTPS) TCP

5. セキュリティグループの注意点

5. セキュリティグループの注意点
5. セキュリティグループの注意点
  • 誰でもアクセスできる設定に注意:
    ソースに「0.0.0.0/0」を選ぶと、全世界からアクセス可能になります。なるべく「自分のIP」を指定しましょう。
  • 必要なポートだけ開ける:
    セキュリティを高めるために、不要なポートは閉じておくのが基本です。
  • 複数のセキュリティグループを併用できる:
    用途ごとにルールを分けて設定することも可能です。

6. セキュリティグループとファイアウォールの違い

6. セキュリティグループとファイアウォールの違い
6. セキュリティグループとファイアウォールの違い

セキュリティグループはAWSの仮想的なファイアウォール(Firewall:ファイアウォール)です。読み方はファイアウォール。

ただし、WindowsなどのOSに入っているファイアウォールとは別のものです。

セキュリティグループはクラウドの入口で通信を管理し、OS側のファイアウォールはサーバー内部で動作します。両方の設定が必要になることもあります。

7. セキュリティグループの変更はいつでも可能?

7. セキュリティグループの変更はいつでも可能?
7. セキュリティグループの変更はいつでも可能?

はい、セキュリティグループのルールはいつでも編集できます。インスタンスを止める必要はありません。

たとえば、「Webサイトを公開したいからポート80を追加したい」と思ったときは、すぐにルールを追加することで外部からのアクセスが許可されます。

逆に「もう使わないから閉じたい」と思ったら、不要なルールを削除してセキュリティを高めることもできます。

まとめ

まとめ
まとめ

ここまで、AWS EC2におけるセキュリティグループの役割や設定方法、インバウンドとアウトバウンドの違い、よく使われるポート番号の意味、さらにファイアウォールとの関係性など、多岐にわたって確認してきました。あらためて振り返ってみると、セキュリティグループという仕組みは、クラウド環境でサーバーを運用するうえで欠かせない「通信の管理役」であり、特に初心者がつまずきやすいポイントを丁寧に理解しておくことが安全な環境づくりの第一歩だと感じられます。サーバーにアクセスできないとき、その原因の多くがセキュリティグループにあるということも、日々の操作の中で徐々に実感していくはずです。

現代のAWS環境では、EC2インスタンスの公開範囲を適切に制御し、余計な通信を遮断することがセキュリティの基本とされます。インバウンドルールで外部からの通信を必要最低限に絞り、アウトバウンドルールでサーバーから外部へ向かう通信の安全性を確保することは、どんな構成でも共通して重要です。また、ポート番号を正しく理解し使い分けることで、不要なリスクを避けつつ、必要なサービスだけを安全に利用できるようになります。特にSSH接続用のポート22、Web公開のための80番や443番は、実務でも頻繁に登場する基本的なポートとして覚えておくと便利です。

セキュリティグループの設定そのものは、決して難しい作業ではありません。操作画面から対象のインスタンスを選んでルールを追加するだけで、すぐに反映される点も扱いやすい特徴です。設定を間違えてもすぐに修正できるため、実習しながら感覚をつかむことも十分可能です。ただし、ソースを「0.0.0.0/0」にして世界中からアクセス可能な状態にするのは慎重に判断するべきで、自分が利用するIPのみを許可する方法が安全性の高い運用につながります。

実際のAWS構成では、複数のセキュリティグループを組み合わせて役割ごとに通信を区別したり、Webサーバーとアプリケーションサーバーの間で特定ポートだけを許可したりと、柔軟な設計が求められることが多くあります。こうした複雑な構成を理解しやすくするためにも、セキュリティグループがどのように機能しているのか、インバウンドとアウトバウンドがどんな働きをしているのか、しっかり押さえておくことが今後のステップアップに大きく役立つはずです。

また、セキュリティグループはAWS CLIやIaCツールを使って設定することも可能です。設定をコード化することで、環境構築の自動化や再現性の向上にもつながります。実際の設定コードの一例を見ると、どのような形でルールが表現されているかがイメージしやすくなるでしょう。


<SecurityGroup name="ExampleSecurityGroup">
    <InboundRules>
        <Rule type="SSH" port="22" protocol="tcp" source="203.0.113.5/32" />
        <Rule type="HTTP" port="80" protocol="tcp" source="0.0.0.0/0" />
        <Rule type="HTTPS" port="443" protocol="tcp" source="0.0.0.0/0" />
    </InboundRules>
    <OutboundRules>
        <Rule port="0-65535" protocol="all" destination="0.0.0.0/0" />
    </OutboundRules>
</SecurityGroup>

このようにXML風の記述でセキュリティグループを定義すると、設定の意味や動きが具体的にイメージしやすく、インスタンスごとのルールの違いを把握するきっかけにもなります。AWSに慣れていくうちに、ルールの使い分けや設定の根拠が自然と身につき、セキュリティグループを使いこなす力がしっかりと育っていきます。

セキュリティグループとOS側ファイアウォールの違いについても触れましたが、両者は役割が異なるため、どちらか片方だけでは十分ではありません。クラウド側の入り口、そしてサーバー内部の防御の両面から、二重の守りを構築することで、より安全な環境運用が実現します。特に複雑なシステムでは、この二重構造がトラブル防止に大きく貢献してくれます。

学びをまとめると、セキュリティグループの設定はEC2の運用に欠かせない要素であり、アクセスができない時の原因調査、必要なポートだけを丁寧に開放する判断、そして安全性を保つための最適な設定が重要になります。今日身につけた知識は、今後AWSを使って構築するあらゆるサービスで役に立つ土台として活かされていくことでしょう。

先生と生徒の振り返り会話

生徒

「セキュリティグループのこと、なんとなく難しいイメージがあったんですが、こうして仕組みがわかると意外と理解できました。ポート番号の意味も少しずつ覚えられそうです。」

先生

「その調子です。最初は数字や用語に戸惑いますが、よく使うポートや操作は自然と身についていくものですよ。特に22、80、443は日常的によく登場するので覚えておくと便利です。」

生徒

「インバウンドとアウトバウンドも、方向がイメージできたらすんなり理解できました。外から入る通信と、中から出る通信なんですね。」

先生

「その理解で大丈夫です。セキュリティグループは常にその2つを意識して設定すると、サーバーの挙動がよく見えるようになります。」

生徒

「ありがとうございます!今まで原因がわからず焦っていた“アクセスできない問題”も、これからは落ち着いて確認できそうです。」

この記事を読んだ人からの質問

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プログラミング初心者からのよくある疑問/質問を解決します

AWS EC2のセキュリティグループとは何ですか?初心者向けに教えてください。

セキュリティグループとは、AWS EC2インスタンスへの通信を制御する仮想ファイアウォールのことです。どの通信を許可・拒否するかをルールで定め、安全なサーバー運用を実現します。
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