カテゴリ: AWS 更新日: 2025/12/24

AWSの公式料金計算ツール(Pricing Calculator)の使い方

AWSの公式料金計算ツール(Pricing Calculator)の使い方
AWSの公式料金計算ツール(Pricing Calculator)の使い方

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「先生、AWSを使ってみたいんですけど、どれくらいお金がかかるのか分からなくて不安です…。」

先生

「それは大事なことですね。AWSでは、サービスを使った分だけ課金される仕組みなので、事前に料金を確認するのはとても重要です。」

生徒

「でも、AWSの料金表って英語だし複雑で…初心者にも分かりやすいツールってあるんですか?」

先生

「安心してください。AWSには、公式の料金計算ツール『Pricing Calculator(プライシング カリキュレーター)』がありますよ。今回はその使い方を丁寧に説明しますね。」

1. AWS Pricing Calculatorとは?

1. AWS Pricing Calculatorとは?
1. AWS Pricing Calculatorとは?

AWS Pricing Calculator(プライシング カリキュレーター)は、AWS(エーダブリューエス)の公式サイトで提供される無料の料金見積もりツールです。ブラウザ上で動作し、アカウントがなくても試せるため、初めての方でも気軽に「だいたい月いくら?」を把握できます。

使い方の考え方はシンプルです。使いたいサービスを選ぶ→必要な条件(リージョン・台数・容量など)を入力→月額の概算コストを計算という流れで、表や電卓なしでも直感的に検討できます。見積もりは後からサービスを追加・削除できるので、構成を比べながらコストの違いを確認するのに向いています。

かんたんサンプル(イメージ)
  • サービス:Amazon EC2
  • リージョン:Asia Pacific (Tokyo)
  • インスタンス:t3.micro / 1台
  • 利用時間:月730時間(ほぼ常時稼働)

⇒ CalculatorがUSDで概算金額を表示(後で日本円に換算すれば月額イメージがつかめます)。

このように、AWSの料金を「見える化」することで、構成の検討段階からコスト最適化のヒントを得られます。まずは小さな構成から入力して、合計金額の感覚をつかむところから始めましょう。

2. AWSの課金方式を簡単におさらい

2. AWSの課金方式を簡単におさらい
2. AWSの課金方式を簡単におさらい

AWSの料金は、ほとんどのサービスが「使った分だけ課金される」従量課金(ジュウリョウカキン)です。初期費用は原則不要で、単価 × 利用量 = 月額の概算という考え方が基本になります。停止中は課金が抑えられますが、ストレージのように保持しているだけで費用が発生するサービスもある点に注意しましょう。

よくある課金の軸は次のとおりです。
・時間(例:EC2の稼働時間)/・容量(例:S3やEBSのGB)/・リクエスト回数(例:S3やAPIの呼び出し)/・データ転送量(インターネット送信GB)

かんたんサンプル(イメージ)
  • EC2:t3.microを1台、ほぼ1か月稼働 → 時間課金
  • S3:バックアップを20GB保存 → 容量課金
  • CloudWatch:メトリクス収集・ログ保存 → リクエスト/保存量
  • 配信:Webの静的ファイルを外部へ配信 → 送信GB課金

それぞれの見積もりを足し合わせたものが合計コストになります。どれをどれだけ使うかを先に整理しておくと、Calculatorでの試算がスムーズです。

つまり、「長く・多く使うほど高くなる、使わなければ抑えられる」という非常にシンプルな仕組みです。だからこそ、事前にPricing Calculatorで概算額を確認してから構成を検討すると安心です。

3. AWS Pricing Calculatorを開く

3. AWS Pricing Calculatorを開く
3. AWS Pricing Calculatorを開く

まずは以下のURLにアクセスします。

https://calculator.aws.amazon.com/

ページは英語ですが、操作は簡単で、サービスを選んで入力するだけで使えます。ChromeやEdgeなどのブラウザでも問題なく表示されます。

4. 見積もりの作り方(EC2の例)

4. 見積もりの作り方(EC2の例)
4. 見積もりの作り方(EC2の例)

ここでは、代表的なサービスであるAmazon EC2(イーシーツー)を例に、見積もりの作成方法を紹介します。

  1. Create estimate(見積もりを作成)」ボタンをクリック
  2. Amazon EC2」を選択し、「Configure(設定)」をクリック
  3. リージョン(例:Asia Pacific (Tokyo))を選ぶ
  4. インスタンスタイプ(例:t2.microなど)を選択
  5. 使用時間(月に何時間使うか)を入力
  6. 下にスクロールして「Add to my estimate(見積もりに追加)」をクリック

この手順で、EC2の料金が自動で計算されて表示されます。

5. 複数のサービスをまとめて見積もれる

5. 複数のサービスをまとめて見積もれる
5. 複数のサービスをまとめて見積もれる

Pricing Calculatorでは、複数のサービスを1つの見積もりに追加できます。

たとえば、Amazon S3(エススリー)でファイルを保存しながら、Amazon EC2でアプリを動かすという構成も一括で見積もれます。

まとめて管理できるので、「この構成でいくらかかるのか?」をトータルで把握するのに便利です。

6. 日本円に変換して料金をイメージしよう

6. 日本円に変換して料金をイメージしよう
6. 日本円に変換して料金をイメージしよう

Pricing Calculatorでは、料金はアメリカドル(USD)で表示されます。日本円にするには、現在の為替レート(カワセレート)を使って計算します。

たとえば、見積もりが「15 USD」で、1ドル=150円なら、15×150=2,250円となります。あくまで目安ですが、どれくらいかかるかの参考になります。

7. 見積もりの保存や共有もできる

7. 見積もりの保存や共有もできる
7. 見積もりの保存や共有もできる

作成した見積もりは、「Save and Share(保存と共有)」ボタンからリンクとして保存できます。

このリンクをブックマークしたり、チームメンバーと共有したりすることで、後から簡単に見直すことができます。

8. 無料利用枠と組み合わせて節約しよう

8. 無料利用枠と組み合わせて節約しよう
8. 無料利用枠と組み合わせて節約しよう

Pricing Calculatorでは、AWSの無料利用枠(ムリョウリヨウワク)も意識して使うと、節約につながります。

たとえば、Amazon EC2の「t2.micro」は、1か月750時間まで無料で使えます。これを見積もりに反映して、料金がゼロ円になるケースもあります。

ただし、無料枠を超えると課金されるので注意が必要です。

まとめ

まとめ
まとめ

ここまで、AWSの公式料金計算ツール「AWS Pricing Calculator」を使って、クラウドの料金を分かりやすく見積もる方法を紹介しました。クラウドの料金は複雑に見えることが多いですが、じつは基本の考え方が分かれば、パソコンが苦手な初心者でも難しくありません。サービスを選び、必要な条件を入力するだけで、毎月いくらくらいになるのかを確認できるので、安心してクラウドを使い始めるきっかけにもなります。 とくに、従量課金という仕組みは覚えておくと役に立ちます。使った分だけ料金が発生し、使わないときは料金が抑えられるという、とても合理的な方式です。使い方によっては大幅に節約できるので、事前に料金が見える化できるという点は、クラウド初心者にとって大きな安心材料になります。 見積もりは、ただ数字を入力するだけの作業ではありません。構成を少し変えるだけで、料金が上下することを学ぶことができます。たとえば、インスタンスの種類を大きくすると料金が上がり、台数を減らせば料金が下がるという違いは、電気代や水道代のように、毎日の生活の支出と似ています。身近な感覚で比べてみると、より理解しやすくなります。 また、AWS Pricing Calculatorは英語表示ですが、大きな心配はいりません。画面のボタンは少なく、どれも短い英単語なので、機能さえ覚えてしまえば困ることはありません。もし読みづらいときは、ブラウザの翻訳機能を使えば、日本語表示に近い形で確認できます。ほとんどの方は、数回使ううちに慣れていきます。 さらに、複数のサービスをまとめて見積もれるという点も重要です。クラウド環境では、ひとつのサービスだけで動くのではなく、いくつかを組み合わせて使うことが多くあります。EC2でサーバーを動かし、S3でバックアップを保存し、インターネットへ配信する。このような構成も、Pricing Calculatorならすべて一括で試算できます。合計金額がひと目でわかるので、予算を立てるときにも便利です。 見積もりを保存できる仕組みもとても実用的です。作成した見積もりをあとで開きたいとき、リンクとして保存しておけば、何度でも簡単に確認できます。ブラウザにブックマークしておけば、次回から数秒で開けます。もしチームで作業しているなら、メンバーと共有して意見を集めることもできます。料金の比較をしたいとき、少し設定を変えて複数の見積もりを作り、あとで見比べる方法もおすすめです。 そして、多くの人が見落としがちなポイントとして、無料利用枠があります。無料で使える時間や容量を活用することで、実際の支払い額がとても小さくなることがあります。初心者が最初にクラウドを学ぶときでも、無料利用枠を意識すれば、学習にかかる費用を抑えることができます。「まずは小さく試す」という考え方は、クラウドの世界でとても大切です。 実際にAWS Pricing Calculatorを触ってみると、「数字を変えると料金が変わる」という感覚が身に付くので、使えば使うほど理解が深まります。設定の種類が多く見えても、焦る必要はありません。最初は基本だけで十分です。サービスを追加し、リージョンを設定し、使用量を入力し、見積もりに追加。それだけで、月額のイメージがつかめます。 不安なまま使い始めるより、事前に料金を調べておくほうが、クラウドと長く付き合いやすくなります。とくに、個人利用や小さな開発では、予算が限られることもあります。だからこそ、料金の仕組みを知り、自分で計算できるという経験は、大きな安心につながります。 AWS Pricing Calculatorは、クラウドに詳しい人だけのツールではありません。インターネットに接続できるパソコンさえあれば、誰でも無料で使えます。開発者だけでなく、クラウドを検討する担当者、学生、趣味で学ぶ人にも向いています。少しずつ慣れていけば、どんな構成でも自分で料金の見積もりができるようになります。 さいごに、学んだ内容をまとめる意味で、とても簡単な計算の例をもう一度整理しておきます。

かんたんサンプル(料金計算の例)

● 見積もり:15 USD

● 為替レート:1ドル=150円

⇒ 15 × 150 = 2,250円(おおまかな目安)

このように、計算はとてもシンプルです。複雑な計算は必要なく、電卓があれば十分です。身近なお金の感覚で考えられるので、初めてでも抵抗なく使えるでしょう。

先生と生徒の振り返り会話

生徒

「先生、最初はAWSの料金って難しそうだと思っていましたけど、自分で見積もれるなら安心ですね。」

先生

「そのとおりです。数字を入力するだけで金額が出るので、わからないまま使わずに済みます。無料利用枠を使えば、最初はお金をかけずに練習できますよ。」

生徒

「しかも複数のサービスをまとめて見積もれるから、全体の金額も見やすいんですね。」

先生

「そうです。構成を比べながら検討すれば、無駄なく必要な環境を整えられます。ぜひ何度か試して、慣れていってください。」

この記事を読んだ人からの質問

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プログラミング初心者からのよくある疑問/質問を解決します

AWSの公式料金計算ツールであるAWS Pricing Calculatorは、日本語に対応していますか?英語が苦手でも使えるのでしょうか?

AWS Pricing Calculatorは英語表記ですが、操作はとてもシンプルで初心者でも使いやすい仕様です。サービスを選んで入力項目を埋めるだけで、AWSの料金見積もりを自動計算できます。ブラウザで日本語翻訳機能を使えば、AWSの料金や従量課金の内容も理解しやすくなります。

理解度のクイズ問題

理解度のクイズ
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空欄の★に当てはまる内容を答えてください。

問題
AWSの料金は、使った分だけ支払う 従量課金 が基本です。 具体的な月額の目安は、公式の見積もりツール Pricing Calculator を使うと、サービス選択と設定入力だけで自動計算できます。 EC2やS3など複数サービスを1つの見積もりにまとめたり、作成した見積もりを保存・共有したりでき、USD表示を為替レートで日本円に換算して検討することも可能です。 この流れを理解できると、AWS 見積もり、料金シミュレーション、クラウドコスト最適化、請求の見える化、リソース構成設計 の基礎が整理できます。
# AWSコスト試算の基本フロー(概念メモ)
1) 公式ツール: Pricing Calculator を開く
2) サービスを追加し、リージョン/使用量/時間を入力
3) 見積もりを保存・共有してチームで確認
4) USD → JPY は為替で換算(目安)
# 課金モデル: 従量課金(使った分だけ支払い)
【ヒント】 ・「Create estimate」→ サービス選択 → 「Add to my estimate」。 ・リンク保存(Save and Share)で後から見直しやすい。 ・USD表示は現在の為替レートで日本円に換算して目安を把握する。

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