カテゴリ: AWS 更新日: 2026/04/05

AWSコンテナサービス完全入門:ECS・EKSで使うコンテナイメージをECRにプッシュ・管理する方法

コンテナイメージをECRにプッシュ・管理する方法
コンテナイメージをECRにプッシュ・管理する方法

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「AWSのECSやEKSでコンテナを動かすって聞いたんですが、そもそもコンテナイメージはどこに置くんですか?」

先生

「AWSでは、ECRというサービスにコンテナイメージを保存して、ECSやEKSから使うのが一般的です。」

生徒

「ECRって何の略ですか?Docker Hubとは違うんですか?」

先生

「ECRはElastic Container Registryの略で、AWS公式のコンテナレジストリです。AWSと相性が良く、認証や管理も簡単ですよ。」

生徒

「初心者でも、コンテナイメージをECRにプッシュできますか?」

先生

「手順を順番に覚えれば大丈夫です。ECSやEKSを使う前提として、ECRへのプッシュ方法を一緒に確認していきましょう。」

1. AWSのECRとは何かを初心者向けに理解しよう

1. AWSのECRとは何かを初心者向けに理解しよう
1. AWSのECRとは何かを初心者向けに理解しよう

AWSのECRは、コンテナイメージを保存し、管理するためのサービスです。コンテナイメージとは、アプリケーションとその動作に必要な設定や部品を一つにまとめたものです。よく使われるDockerという技術で作られたイメージを、AWS上で安全に保管できます。

ECSやEKSは、コンテナを実行するサービスですが、実行するためには元となるコンテナイメージが必要です。その置き場所として使われるのがECRです。AWSアカウントごとに管理でき、アクセス制御や履歴管理もできるため、企業利用や学習用途でも安心して使えます。

Docker Hubのような外部サービスと違い、AWSの認証情報で操作できる点が特徴です。これにより、セキュリティ設定がシンプルになり、初心者でも扱いやすくなっています。

2. コンテナイメージとDockerの基本を押さえよう

2. コンテナイメージとDockerの基本を押さえよう
2. コンテナイメージとDockerの基本を押さえよう

コンテナイメージを理解するには、Dockerの基本を知ることが近道です。Dockerは、アプリケーションを軽量な箱に入れて動かす仕組みです。その箱の設計図のようなものがコンテナイメージです。

例えば、Webアプリを動かすために必要なプログラムや設定をまとめたものが一つのイメージになります。このイメージを元に、ECSやEKSでコンテナが起動します。

初心者の方は、まず「イメージは保存するもの」「コンテナは動いている状態」と覚えると分かりやすいです。ECRは、このイメージを保管する倉庫の役割を持っています。

3. ECRリポジトリを作成する手順

3. ECRリポジトリを作成する手順
3. ECRリポジトリを作成する手順

ECRにイメージをプッシュする前に、リポジトリを作成します。リポジトリは、イメージを整理して保存するためのフォルダのようなものです。AWSマネジメントコンソールから簡単に作成できます。

名前は分かりやすく、アプリケーション名を付けるのがおすすめです。設定は基本的にデフォルトのままで問題ありません。


ECRリポジトリ例
リポジトリ名: sample-web-app
用途: ECSやEKSで利用するWebアプリ用コンテナイメージ

リポジトリを作成すると、プッシュ先のURLが表示されます。このURLは後ほどDockerコマンドで使用します。

4. AWS CLIを使ったECRへのログイン方法

4. AWS CLIを使ったECRへのログイン方法
4. AWS CLIを使ったECRへのログイン方法

ECRへイメージを送るには、AWS CLIを使って認証を行います。AWS CLIは、コマンド操作でAWSを扱うためのツールです。事前にインストールと初期設定を済ませておきます。


aws ecr get-login-password --region ap-northeast-1 | docker login --username AWS --password-stdin xxxxxxxxxxxx.dkr.ecr.ap-northeast-1.amazonaws.com
Login Succeeded

このコマンドを実行すると、DockerがECRにログインした状態になります。表示されるLogin Succeededという文字を確認できれば成功です。

初心者の方は、エラーが出た場合に認証情報やリージョン設定を見直すことが大切です。

5. DockerイメージをビルドしてECRにプッシュする流れ

5. DockerイメージをビルドしてECRにプッシュする流れ
5. DockerイメージをビルドしてECRにプッシュする流れ

次に、Dockerイメージを作成してECRへ送信します。まずはDockerfileを用意し、アプリケーションの内容を定義します。


FROM nginx:latest
COPY ./html /usr/share/nginx/html

次に、Dockerイメージをビルドします。


docker build -t sample-web-app .
Successfully built abcdef123456

ビルドしたイメージに、ECR用のタグを付けてプッシュします。


docker tag sample-web-app:latest xxxxxxxxxxxx.dkr.ecr.ap-northeast-1.amazonaws.com/sample-web-app:latest
docker push xxxxxxxxxxxx.dkr.ecr.ap-northeast-1.amazonaws.com/sample-web-app:latest
Pushed

これで、コンテナイメージがECRに保存されました。ECSやEKSでは、このイメージURLを指定してコンテナを起動します。

6. ECRに保存したイメージを管理する方法

6. ECRに保存したイメージを管理する方法
6. ECRに保存したイメージを管理する方法

ECRでは、複数のバージョンのイメージを管理できます。タグを使うことで、どのイメージが最新か、どのイメージが過去のものかを区別できます。

例えば、latestタグの他に、バージョン番号を付ける運用もよく使われます。


タグの例
sample-web-app:latest
sample-web-app:v1
sample-web-app:v2

不要になったイメージは削除できるため、ストレージの無駄遣いを防げます。ライフサイクルポリシーを設定すれば、自動で古いイメージを削除することも可能です。

7. ECSとEKSからECRを利用する仕組み

7. ECSとEKSからECRを利用する仕組み
7. ECSとEKSからECRを利用する仕組み

ECSやEKSは、起動時にECRからコンテナイメージを取得します。AWS内のサービス同士なので、特別な設定をしなくても連携しやすい点が特徴です。

ECSではタスク定義、EKSではPod定義の中で、ECRのイメージURLを指定します。IAMロールを使ってアクセス権限を管理するため、セキュリティ面も安心です。

初心者の方は、まずECSで動作確認を行い、その後EKSに挑戦する流れがおすすめです。

8. 初心者がつまずきやすいポイントと対処法

8. 初心者がつまずきやすいポイントと対処法
8. 初心者がつまずきやすいポイントと対処法

ECRへのプッシュでよくある失敗は、認証エラーやリージョンの指定ミスです。AWS CLIの設定と、ECRリポジトリのリージョンが一致しているかを確認しましょう。

また、Dockerが起動していない状態では、イメージのビルドやプッシュができません。事前にDocker Desktopが起動しているかも確認が必要です。

エラーが出た場合は、表示されるメッセージを落ち着いて読み、一つずつ原因を切り分けることが大切です。

まとめ

まとめ
まとめ

本記事では、AWSのコンテナサービスであるECSとEKSを利用する際に欠かせないECRについて、基礎から実践までを一貫して解説してきました。コンテナ技術は、近年のクラウド環境やシステム開発において標準的な存在となっており、AWS環境でコンテナを扱う場合には、ECRを正しく理解して使いこなすことが重要です。 まず、ECRはAWSが提供する公式のコンテナレジストリであり、Dockerで作成したコンテナイメージを安全に保存し、管理する役割を担います。ECSやEKSはコンテナを実行するサービスであり、その実行元となるコンテナイメージはECRに格納されている必要があります。この関係性を理解することで、AWSにおけるコンテナ運用の全体像が見えてきます。 次に、コンテナイメージとDockerの基本を押さえることで、なぜECRが必要なのかを自然に理解できるようになります。コンテナイメージはアプリケーションの設計図であり、ECRはそれを保管する倉庫のような存在です。この考え方は、初心者がつまずきやすいポイントを整理する上でも非常に有効です。 ECRリポジトリの作成や、AWS CLIを使ったログイン手順、Dockerイメージのビルドとプッシュの流れを順番に学ぶことで、実際に手を動かしながら理解を深められる構成になっています。特に、aws ecr get login passwordコマンドを使った認証は、ECR操作の基本であり、ECSやEKSを利用する前に必ず押さえておくべき知識です。 また、ECRに保存したイメージの管理方法として、タグ付けやライフサイクルポリシーの考え方も重要です。バージョン管理を意識することで、システムの安定運用やトラブル発生時の切り戻しが容易になります。ECSやEKSからECRを利用する仕組みを理解すれば、IAMロールによる権限管理やAWS内サービス同士の連携の強みも実感できるでしょう。 最後に、初心者が陥りやすい認証エラーやリージョン設定ミスなどの注意点を知っておくことで、実務や学習の中で無駄に時間を消費せず、効率よくAWSとコンテナ技術を習得できます。ECRを起点に、ECSやEKSへと学習を広げていくことで、クラウドエンジニアとしての基礎力を着実に高めることができます。

サンプルとして理解するECR運用の全体像

以下は、ECRを使った基本的な運用イメージを整理したサンプルです。実際の開発や学習では、この流れを繰り返すことで、AWSとDocker、ECSやEKSの関係性が自然と身についていきます。


開発者がDockerfileを作成する
Dockerイメージをビルドする
ECRリポジトリを作成する
AWS CLIでECRにログインする
DockerイメージをECRにプッシュする
ECSやEKSからECRのイメージを参照してコンテナを起動する
先生と生徒の振り返り会話

生徒

「今回の記事を通して、ECRがただの保存場所ではなく、ECSやEKSと深くつながっている重要なサービスだと分かりました。最初は難しそうでしたが、流れで考えると理解しやすかったです。」

先生

「その理解はとても大切ですね。AWSのコンテナ運用では、ECRを中心にイメージ管理を考えると、全体の構成が整理しやすくなります。」

生徒

「Dockerイメージをビルドして、タグを付けてECRにプッシュする作業も、実際にやってみると意味が分かりました。ECSやEKSで指定するイメージが、ここにつながっているんですね。」

先生

「その通りです。タグ管理やバージョン管理を意識できるようになると、実務レベルの運用にも対応できるようになります。」

生徒

「次は、ECSのタスク定義やEKSのPod定義で、実際にECRのイメージを使うところまで挑戦してみたいです。」

先生

「とても良い流れですね。ECRを理解できた今なら、ECSやEKSの設定もスムーズに学べるはずです。この調子でAWSとコンテナ技術を一つずつ身につけていきましょう。」

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