AWS Global Acceleratorの導入前に確認すべき設計ポイントを徹底解説!初心者でもわかるネットワーク最適化の基本
生徒
「AWS Global Acceleratorって便利そうですけど、導入する前に気をつけることってありますか?」
先生
「いい質問ですね。AWS Global Accelerator(エーダブリューエス グローバルアクセラレーター)を使うと確かに通信は速くなりますが、事前に設計をしっかりしておかないと、逆にトラブルになることもあるんですよ。」
生徒
「えっ!設計ってそんなに大事なんですか?」
先生
「はい。それでは、導入前に確認すべき設計ポイントを、初心者にもわかりやすく解説していきましょう。」
1. AWS Global Accelerator(グローバルアクセラレーター)とは?
AWS Global Acceleratorは、読み方はAWS Global Accelerator(エーダブリューエス グローバルアクセラレーター)といい、グローバルなユーザーに対してアプリケーションを高速かつ安定して提供するためのネットワークサービスです。
インターネットの通常の通信経路ではなく、AWSが提供する高速な専用ネットワークを通じて、ユーザーのリクエストを最も近いエッジロケーションから最適なリージョンへ転送します。
この技術により、世界中のユーザーに対して遅延(レイテンシ)を最小限に抑えることができます。
2. 利用目的を明確にする
導入前の最初のポイントは、「何のために使うのか」を明確にすることです。
例えば、以下のような目的があります。
- ● 世界中のユーザーに高速でサービスを提供したい
- ● 地域ごとの可用性を高めたい
- ● 災害時に別リージョンに自動切り替えさせたい
目的によって設計方法が異なるため、ゴールがはっきりしていないと、無駄な構成やコストが発生する可能性があります。
3. エンドポイントの種類と配置場所を検討する
AWS Global Acceleratorは、ALB(エーエルビー)、NLB(エヌエルビー)、EC2(イーシーツー)などをエンドポイントとして設定できます。
どのタイプのエンドポイントを使うか、どのリージョンに配置するかによって、パフォーマンスやコスト、可用性が変わります。
たとえば、ALBを複数のリージョンに分散させる構成では、負荷分散とフェイルオーバーの両方に対応できます。
4. リージョン間のフェイルオーバー設計
災害対策として、あるリージョンで障害が発生した際に、別のリージョンへ自動的にトラフィックを切り替える設計が重要です。
この「フェイルオーバー」は、AWS Global Acceleratorの大きな特長です。
ただし、すべてのエンドポイントが同じデータや機能を提供できるようにしておかないと、切り替えてもサービスが機能しません。
バックエンドの同期設計も同時に考慮する必要があります。
5. 静的IPアドレスとDNSの連携
AWS Global Acceleratorでは、静的IPアドレス(パブリックIP)を割り当てることができます。これにより、エンドポイントを変更してもIPは変わらず、DNSやファイアウォール設定を変更しなくて済みます。
特に、企業の取引先や外部ベンダーにIPアドレスを固定して提供する必要がある場合に便利です。
Route 53(ルートフィフティスリー)などのDNSサービスと連携する場合は、名前解決と静的IPの整合性も検討しましょう。
6. ヘルスチェックの設計
Global Acceleratorは、自動的にエンドポイントの健康状態を監視します。これを「ヘルスチェック」と呼びます。
ただし、設定を誤ると、正常に動いているサーバーが異常と判定されることもあるため、タイムアウト時間や間隔などを慎重に調整する必要があります。
また、ヘルスチェックのパス(例:/health)には、簡単な判定ロジックを用意して、常に最新の状態を返すようにするのがポイントです。
7. トラフィックの重み付け(Traffic Dial)の活用
Global Acceleratorでは、各エンドポイントグループに対して「Traffic Dial(トラフィック ダイヤル)」という割合の設定ができます。
これは「東京リージョン80%、オレゴンリージョン20%」のように、トラフィックを分配する機能です。
段階的なリリースやテスト的な運用などに役立ちます。重み付けを調整することで、利用状況に応じて柔軟な制御が可能です。
8. コストと予算の確認
AWS Global Acceleratorは便利ですが、利用料金がかかります。以下のような料金が発生します。
- ● アクティブなアクセラレーターの固定料金
- ● データ転送量(アクセラレーター経由のトラフィック)
トラフィックが多い場合、予想以上のコストになることもあるため、CloudWatch(クラウドウォッチ)などで定期的に監視し、アラートを設定しておくと安心です。