AWS VPNとサードパーティ機器(FortiGate・Cisco等)の連携事例を初心者向けに解説!
生徒
「先生、AWS VPNってAWSのサービス同士で使うイメージがありますけど、FortiGateやCiscoみたいなサードパーティ機器とも連携できるんですか?」
先生
「もちろんできるよ。AWS VPN(エーダブリューエス ブイピーエヌ、仮想プライベートネットワーク)は標準的なIPsec(アイピーセック)プロトコルを使っているから、FortiGate(フォーティゲート)やCisco(シスコ)のルーターやファイアウォールとも接続できるんだ。」
生徒
「へえ!じゃあ企業でよく使われている機器とAWSを安全につなげられるんですね。具体的な連携事例とかベストプラクティスってありますか?」
先生
「あるよ。では、AWS VPNとサードパーティ機器の連携事例を順番に見ていこう。」
1. AWS VPNとサードパーティ機器の基本
AWS VPNはインターネットを経由してオンプレミス環境とAWSクラウドを接続する仕組みです。サードパーティ機器(サードパーティとは第三者が提供する製品のこと)との連携は、標準規格のIPsec VPNトンネルを用いるため、特定ベンダーに依存せず多くの機器で利用できます。
代表的な機器には以下があります。
- FortiGate(フォーティゲート): セキュリティ機能に強みを持つUTM(ユーエムティー、統合脅威管理)機器。
- Cisco ASA/ISR(シスコ エーエスエー/アイエスアール): 多くの企業ネットワークで導入されているルーターやセキュリティ製品。
- Palo Alto Networks(パロアルトネットワークス): アプリケーション制御や高度なセキュリティ機能を持つファイアウォール。
2. FortiGateとの連携事例
FortiGateは、企業でよく利用されるファイアウォール兼VPNゲートウェイです。AWS VPNと連携する場合のポイントは次の通りです。
- 事前共有鍵の設定: AWS VPN側で発行された共有鍵をFortiGateに登録する。
- IKE(アイケーイー)ポリシー: 暗号化アルゴリズムや認証方式をAWSに合わせて設定する。
- BGP(ビージーピー): 動的ルーティングを利用して冗長化を実現する。
FortiGateはGUI(ジーユーアイ、グラフィカルユーザインターフェース)が分かりやすいため、初心者でも比較的設定しやすいのが特徴です。
3. Ciscoとの連携事例
Ciscoは長年企業ネットワークで利用されてきた信頼性の高いベンダーです。特にCisco ASAやISRはAWS VPNとの接続で広く利用されています。
- IPsecトンネル設定: AWS側で提供される設定テンプレートをCiscoのCLI(シーエルアイ、コマンドラインインターフェース)に適用する。
- 冗長トンネル構成: AWS VPNが提供する2本のトンネルをCisco側でも設定して、自動フェイルオーバーを実現する。
- 監視とログ管理: Cisco機器のログとCloudWatch(クラウドウォッチ)を組み合わせて可視化する。
Cisco機器は設定項目が多いですが、柔軟性が高く、大規模環境での運用に向いています。
4. 連携時のベストプラクティス
AWS VPNとサードパーティ機器を連携させるときは、以下のベストプラクティスを意識すると安定性とセキュリティを高められます。
- 暗号化の一致: IKEやIPsecの暗号化設定をAWS推奨値に合わせる。
- トンネル冗長化: AWSが提供する複数トンネルを必ず利用し、片方の障害に備える。
- ルーティング方式: 静的ルーティングよりもBGPを使い、自動経路切り替えを実現する。
- 監視とログ管理: FortiGateやCiscoのログをCloudWatch Logs(クラウドウォッチログ)に統合して運用効率を高める。
5. 他のサードパーティ機器との事例
AWS VPNはFortiGateやCisco以外にも、多くのベンダー機器と接続できます。
- Palo Alto Networks: 高度なアプリケーション制御と組み合わせて安全なAWS接続を実現。
- Juniper(ジュニパー): 通信キャリアや大規模企業で利用されるルーターとの連携事例も多数。
- Sophos(ソフォス): 中小規模環境でも使いやすいファイアウォール製品。
これらの機器もAWS公式ドキュメントに接続ガイドが用意されており、設定を進めやすいのが特徴です。
6. 初心者が理解しておきたい用語
最後に、連携を理解するために押さえておきたい基本用語を紹介します。
- IPsec(アイピーセック): インターネット上でデータを暗号化して安全に送受信する仕組み。
- IKE(アイケーイー): IPsecで暗号鍵をやり取りするためのプロトコル。
- BGP(ビージーピー): ネットワーク間で経路情報を交換するためのプロトコル。
- CLI(シーエルアイ): コマンドで設定を行うインターフェース。
- GUI(ジーユーアイ): 画面操作で設定を行うインターフェース。