AWS ELBのトラブルシューティングとよくあるエラー対処法を初心者向けに徹底解説!
生徒
「先生、AWSのロードバランサーを使っているんですが、時々エラーが出てしまって困っています。どうやってトラブルシューティングすればいいんでしょうか?」
先生
「AWSのElastic Load Balancer(エラスティックロードバランサー、略してELB)はとても便利ですが、設定や通信状況によってエラーが起きることがあります。トラブルシューティングの基本を知っておけば安心ですよ。」
生徒
「具体的には、どんなエラーがよく発生するんですか?」
先生
「例えば、ターゲットがヘルスチェックに失敗したり、SSL証明書の設定が間違っていたり、セキュリティグループの設定ミスで通信できなかったりといった問題があります。それぞれの原因と対処法を順番に見ていきましょう。」
1. ELBトラブルシューティングの基本
ELB(イーエルビー)はAWSのロードバランサー機能で、複数のサーバーにリクエストを分散します。しかし、設定や環境によってエラーが発生することがあります。トラブルシューティングの基本は以下の3つです。
- ログを確認する(アクセスログやCloudWatchメトリクス)
- ヘルスチェックの状態を確認する
- ネットワークやセキュリティ設定を確認する
この3つを順番に確認することで、多くのトラブルは解決できます。
2. よくあるエラーと原因
初心者が遭遇しやすいELBのエラーをまとめました。
- ターゲットが「Unhealthy」になる:ヘルスチェックの設定が正しくない、またはアプリケーションが応答していない。
- 504 Gateway Timeout:バックエンドサーバーが応答に時間をかけすぎている。
- 502 Bad Gateway:ターゲットインスタンスがエラーを返している。
- SSL証明書エラー:HTTPS(エイチティーティーピーエス)通信で証明書の設定ミスがある。
- 接続ができない:セキュリティグループやネットワークACLが通信を遮断している。
3. ヘルスチェックに関するトラブル
ヘルスチェックとは、ELBがバックエンドのサーバーが正常に動いているかを監視する仕組みです。失敗が続くと「Unhealthy」と判定され、リクエストが送られなくなります。
解決のポイントは以下の通りです。
- 正しいパス(例:/health)を指定しているか確認する
- アプリケーションがリクエストに応答するよう設定する
- タイムアウトや間隔の値を適切に調整する
4. ネットワークとセキュリティ設定の問題
ELBがバックエンドに接続できない原因の多くは、セキュリティグループやネットワークACLの設定ミスです。
チェックすべきポイントは以下です。
- ELBのセキュリティグループが正しいポート(HTTP:80、HTTPS:443)を許可しているか
- ターゲットインスタンスのセキュリティグループがELBからのアクセスを許可しているか
- VPC(ブイピーシー、仮想ネットワーク)のルートテーブルやACLに問題がないか
5. SSL証明書エラーの対処法
HTTPSを利用する場合、SSL証明書の設定ミスで接続できないことがあります。
主なチェック項目は以下です。
- 証明書が有効期限切れになっていないか
- 正しいドメイン名の証明書を設定しているか
- 証明書チェーン(中間証明書)が正しく設定されているか
AWS Certificate Manager(エーダブリューエス サーティフィケート マネージャー)を使うと、証明書の発行と更新が簡単になります。
6. レスポンスコードエラーの解析
アクセスログを確認すると、HTTPステータスコードが記録されています。例えば、500系エラーが多い場合はアプリケーション側に原因がある可能性があります。
- 502 Bad Gateway → ターゲットが異常終了している
- 503 Service Unavailable → ターゲット数が不足している
- 504 Gateway Timeout → 処理時間が長すぎる
これらのエラーはアプリケーションの調整やスケーリングで改善できます。
7. トラブルシューティングに役立つツール
AWSにはトラブル解決を支援する便利なサービスがあります。
- CloudWatch(クラウドウォッチ):メトリクスやログを監視する
- VPC Flow Logs(ブイピーシー フローログ):ネットワーク通信を記録して解析する
- AWS X-Ray(エックスレイ):リクエストの流れを可視化してボトルネックを特定する
これらを組み合わせることで、問題の原因を素早く特定できます。