AWS VPCでカスタムルートテーブルを作成・設定する方法を初心者向けにやさしく解説!
生徒
「AWSでVPCの設定をしていたら、ルートテーブルっていうのが出てきたんですけど、これは何なんですか?」
先生
「ルートテーブル(ルート・テーブル)は、AWS VPC(ブイピーシー)の中で、どこに通信を送るかを決める“交通案内板”のようなものですよ。」
生徒
「“カスタムルートテーブル”っていう言葉も見たことがあります。これは自分で作るってことですか?」
先生
「そうです。AWSでは、通信の経路を自由に設計できるように、ルートテーブルを自分で作って設定することができるんです。順番に解説していきますね!」
1. ルートテーブルとは?通信の経路を決める地図
ルートテーブルとは、AWS(エーダブリューエス)のVPC(ブイピーシー)内で、ネットワークの通信がどの方向に進むかを決める表のようなものです。
たとえば、「このサブネットから外部インターネットに出るときは、インターネットゲートウェイを通る」といったルールをルートテーブルで定義します。
各サブネットは、必ず1つのルートテーブルと関連付けられます。何もしなければ、デフォルトのルートテーブルが使われます。
2. カスタムルートテーブルを作る理由とは?
「カスタムルートテーブル」とは、自分で新しく作ったルートテーブルのことです。これを使うと、ネットワークごとに違う通信ルートを設定できるようになります。
主な使いみちは次のような場面です:
- あるサブネットだけインターネットに出られるようにしたい
- VPCピアリングやVPN接続で別のVPCへ接続したい
- セキュリティを強化するために通信ルートを分けたい
つまり、「誰がどこに通信できるか」を細かく管理したいときに便利なのが、カスタムルートテーブルです。
3. カスタムルートテーブルの作成手順
AWSの管理画面(マネジメントコンソール)で、カスタムルートテーブルを作成する手順は以下の通りです。
- VPCダッシュボードを開く
- 「ルートテーブル」をクリック
- 「ルートテーブルの作成」ボタンを押す
- 名前タグを入力(例:public-route)
- 関連付けるVPCを選択
- 「ルートテーブルの作成」をクリック
これで空のルートテーブルが作成されます。
4. ルートの追加とサブネットの関連付け
次に、このルートテーブルに「ルート(通信経路)」を追加し、対象のサブネットと結び付けます。
● ルートの追加
- 作成したルートテーブルを選択
- 「ルート」タブで「ルートを編集」をクリック
- 「送信先」に「0.0.0.0/0」などを入力
- 「ターゲット」に「インターネットゲートウェイ」などを指定
- 「保存」をクリック
● サブネットの関連付け
- 「サブネットの関連付け」タブを開く
- 「サブネットの関連付けを編集」を選択
- 該当するサブネットにチェックを入れる
- 保存して完了
これでそのサブネットは新しいルートテーブルのルールに従って通信できるようになります。
5. 使い分けのポイントと注意点
AWS VPCで複数のルートテーブルを使い分けると、ネットワークの構成が柔軟になります。
たとえば:
- パブリックサブネット用:インターネットゲートウェイへ接続
- プライベートサブネット用:NATゲートウェイ経由で外部に出る
- 社内VPN専用サブネット:VPNゲートウェイをターゲットにする
注意点:
- 複数のサブネットが同じルートテーブルを使うこともできます
- 間違ったルート設定をすると通信が通らなくなるので慎重に
- 変更しても反映に少し時間がかかる場合があります
このようにカスタムルートテーブルを活用すれば、ネットワークのセキュリティや効率を大きく向上させることができます。
まとめ
ここまで、AWS VPCにおけるカスタムルートテーブルの作成と設定方法について、初心者向けに順を追って解説してきました。VPCのルートテーブルは、ネットワーク通信の行き先を決める非常に重要な役割を持っており、AWS上で安全かつ効率的にシステムを構築するための基礎となる仕組みです。ルートテーブルを正しく理解することで、インターネットへの通信、VPC内部の通信、外部ネットワークとの接続を意図通りに制御できるようになります。
まず、ルートテーブルは「通信の地図」や「交通案内板」のような存在であり、サブネットごとに必ず一つ関連付けられます。AWSではVPC作成時にデフォルトのルートテーブルが自動的に用意されますが、実際の運用ではデフォルト設定だけでは不十分なケースが多くあります。そこで登場するのが、カスタムルートテーブルです。カスタムルートテーブルを使うことで、サブネットごとに異なる通信経路を設定し、ネットワーク構成を柔軟に設計できます。
カスタムルートテーブルを作成する理由としては、パブリックサブネットとプライベートサブネットを分けたい場合や、セキュリティを高めるために通信経路を限定したい場合、VPCピアリングやVPN接続を利用して別のネットワークと安全につなぎたい場合などが挙げられます。これらは実際のAWS環境では非常によく使われる構成であり、ルートテーブルの理解は避けて通れません。
作成手順についても、AWSマネジメントコンソールからVPCダッシュボードを開き、ルートテーブルを新規作成するだけなので、操作自体はそれほど難しくありません。ただし、作成後にルートの追加とサブネットの関連付けを正しく行わなければ、通信は期待通りに動作しません。特に「0.0.0.0/0」のような送信先と、インターネットゲートウェイやNATゲートウェイなどのターゲットの組み合わせは、AWSネットワーク構成の基本としてしっかり押さえておく必要があります。
また、ルートテーブルは複数のサブネットで共有することも可能ですが、設定を誤ると意図しない通信が発生したり、逆に通信が遮断されたりする原因になります。そのため、ルートを変更する際は、どのサブネットに影響が出るのかを常に意識しながら作業することが大切です。AWS VPCの設計では、「どのサブネットから、どこへ、どのように通信するのか」を明確にすることが、安定したシステム運用につながります。
カスタムルートテーブル構成のイメージ
以下は、カスタムルートテーブルを使ったネットワーク構成を整理したイメージ例です。設定内容を文章として整理しておくことで、後から見返したときにも理解しやすくなります。
VPCネットワーク構成
パブリックサブネット
送信先 0.0.0.0/0
ターゲット インターネットゲートウェイ
プライベートサブネット
送信先 0.0.0.0/0
ターゲット NATゲートウェイ
生徒
「ルートテーブルって最初は難しそうでしたけど、通信の行き先を決める表だと分かってから理解しやすくなりました。」
先生
「それは良い気づきですね。AWS VPCでは、ルートテーブルをどう設計するかがネットワーク全体の安全性や使いやすさに直結します。」
生徒
「カスタムルートテーブルを使えば、サブネットごとに役割を分けられるのが便利だと感じました。」
先生
「その通りです。パブリック用、プライベート用、VPN用など、目的ごとにルートを分けることで、無駄な通信やセキュリティリスクを減らせます。」
生徒
「これからAWSでシステムを作るときは、まずルートテーブルを意識して設計してみます。」
先生
「ぜひそうしてください。ルートテーブルを理解できれば、AWS VPCのネットワーク構成が一段と分かりやすくなりますよ。」