AWS Shieldでのトラフィック分析レポートの見方をやさしく解説!初心者向けDDoS対策の第一歩
生徒
「先生、AWS ShieldってDDoS攻撃を防いでくれるって聞いたんですが、攻撃されたかどうかはどうやって分かるんですか?」
先生
「いい質問ですね。AWS Shieldでは、トラフィックの状況をレポートで確認できるようになっているんですよ。」
生徒
「レポートって難しそうですけど、初心者でも読めるんですか?」
先生
「大丈夫。今日はそのAWS Shieldのトラフィック分析レポートの見方を、わかりやすく説明していきますね。」
1. AWS Shieldとは?読み方と基本機能
AWS Shield(エーダブリューエス シールド)は、分散型サービス拒否攻撃(DDoS攻撃)からクラウド上のサービスを守るためのマネージド型セキュリティサービスです。 AWS上のEC2、Elastic Load Balancer、CloudFront、Route 53などのサービスを自動的に保護してくれます。
AWS Shieldには2つのプランがあります。「Shield Standard(無料)」と「Shield Advanced(有料)」です。 今回紹介するトラフィック分析レポートは、主にShield Advancedで利用できる機能です。
2. トラフィック分析レポートとは?意味と目的
トラフィック分析レポートとは、読み方はトラフィック ブンセキ レポートで、AWS Shieldが検出した通信の傾向や異常なリクエスト数、攻撃の種類などを時系列で可視化する仕組みです。 DDoS攻撃が発生したとき、何が起きたか・どのくらいの規模だったかを把握するための重要な情報源です。
これにより、攻撃の有無を確認したり、再発防止の対策を考えたりすることができます。
3. レポートの確認場所と表示方法
トラフィック分析レポートは、AWSマネジメントコンソールから確認できます。Shield Advancedを有効にしたあと、以下のように操作します。
- AWSマネジメントコンソールにログイン
- 「AWS Shield」を選択
- 「攻撃レポート」または「トラフィックレポート」のタブを開く
- 対象のリソースと期間を選択
表示されるグラフでは、トラフィックの急増・攻撃タイプ・通信元IPの国別情報などがわかります。
4. 見るべきポイント1:トラフィック量の推移
レポートで最初に注目したいのが「トラフィック量の推移」です。通常時と比べて、特定の時間帯に急激な増加があるかを確認します。 突然のトラフィック増加は、DDoS攻撃のサインであることが多いです。
AWS Shieldでは、通常時と比較してどの程度異常だったかを「ベースライン」として表示してくれるので、初心者でも直感的に把握しやすいです。
5. 見るべきポイント2:攻撃タイプの確認
トラフィック分析レポートには、検出された攻撃の種類も表示されます。 たとえば、UDPフラッドやTCP SYNフラッド、HTTPリクエストフラッドなどです。
それぞれの読み方と特徴を簡単にまとめると:
- UDPフラッド(ユー・ディー・ピー フラッド):大量の無意味なパケットを送信する
- TCP SYNフラッド(ティー・シー・ピー シン フラッド):接続開始だけを繰り返す攻撃
- HTTPリクエストフラッド:Webサーバーに大量のリクエストを送って負荷をかける
攻撃の種類によって対策方法も変わるため、この情報は非常に重要です。
6. 見るべきポイント3:通信元の情報
レポートでは、攻撃の送信元IPアドレスや、そのIPの属する国や地域も表示されます。 特定の国からの通信が集中している場合、ジオブロック(地理的ブロック)などの対策を検討するきっかけになります。
この情報は、CloudFrontやWAF(ダブリューエーエフ)と連携してフィルタリングする際にも活用できます。
7. レポートを活用したセキュリティ強化の流れ
レポートは「見て終わり」ではなく、「次の行動」に活かすことが重要です。たとえば:
- 攻撃のタイミングに合わせてCloudFrontやWAFのルールを調整
- セキュリティグループのポート設定を見直す
- マネージドルールセットを導入して、自動防御の精度を上げる
- VPCフローログやCloudWatch Logsで継続的に監視
こうした対応を積み重ねることで、AWS環境全体のセキュリティを強化することができます。