AWS Direct ConnectでパブリックVIFを構成する方法を初心者向けにやさしく解説
生徒
「AWS Direct ConnectのパブリックVIFってどうやって構成するんですか?なんだか難しそうで…」
先生
「パブリックVIF(パブリック・ブイアイエフ)は、AWSのパブリックサービスに直接接続するための仮想インターフェースです。構成手順は順を追えば難しくありませんよ。」
生徒
「AWSのパブリックサービスって、S3とかそういうやつですか?」
先生
「そうです。S3(エススリー)やDynamoDB(ダイナモディービー)など、AWSが提供するパブリックサービスにインターネットを経由せず、安全で安定した回線で接続できます。では構成方法を詳しく説明しましょう。」
1. パブリックVIFとは?
パブリックVIF(パブリック・ブイアイエフ)は、AWS Direct Connect(エーダブリューエス・ダイレクトコネクト)を使って、AWSのパブリックサービスにアクセスするための仮想インターフェースです。読み方は「パブリック・ブイアイエフ」です。
通常、S3やDynamoDBなどのAWSパブリックサービスにはインターネット経由でアクセスしますが、パブリックVIFを使うと、専用回線を通して直接接続でき、通信速度やセキュリティが向上します。
2. 構成前の準備
パブリックVIFを構成する前に、次の準備が必要です。
- Direct Connectの物理接続が開通していること
- AWSアカウントとマネジメントコンソール(読み方はマネジメントコンソール)へのアクセス権
- AS番号(エーエスばんごう)やBGP(ビージーピー)設定情報
- 接続に必要なVLAN(ブイラン)ID
これらの情報はネットワーク担当者やAWSパートナーから取得できます。
3. パブリックVIFの構成手順
以下はAWSマネジメントコンソールからパブリックVIFを構成する一般的な流れです。
- Direct Connectの管理画面を開く AWSマネジメントコンソールにログインし、「Direct Connect」を選びます。
- 仮想インターフェースの作成を選択 「仮想インターフェースを作成」をクリックします。
- パブリックVIFを選択 接続タイプで「パブリック仮想インターフェース」を選びます。
- 接続情報を入力 接続先リージョン、VLAN ID、BGPの設定情報(AS番号、BGPパスワードなど)を入力します。
- 承認と作成 入力内容を確認し、「作成」ボタンを押します。
4. 設定確認と接続テスト
作成後は、BGPセッションの状態が「アップ」になっているかを確認します。BGPが正しく確立されれば、AWSパブリックサービスへの接続が可能になります。テストとしてS3にアクセスして応答があるか確認するのも有効です。
5. パブリックVIFを使うメリット
パブリックVIFを使うと、インターネットを経由せずにAWSのパブリックサービスに直接接続できます。これにより、セキュリティの向上、通信の安定化、遅延の低減が期待できます。特に大容量データの転送や、重要な業務システムでの利用に向いています。
例えば、映像配信サービスが動画データをS3に保存するとき、パブリックVIFを使えば高速で安定したアップロードが可能になります。
まとめ
AWS Direct Connectで構成するパブリックVIFは、AWSのS3やDynamoDBなどのパブリックサービスへ安定した専用線で接続するための重要な仕組みです。とくに大容量のデータを扱う企業や、セキュリティを重視したシステムを運用する環境では、インターネットを経由しない専用回線のメリットが大きく、通信の安定性と可用性をしっかりと確保できます。今回学んだ構成手順を振り返ると、「物理接続」「AS番号やBGP情報の準備」「VLAN ID」「マネジメントコンソールでの設定」という流れを正しく理解することが、パブリックVIFを正しく構築する第一歩になります。 また、パブリックVIFではBGPというプロトコルを使って通信経路を確立し、AWS側と自社ネットワークの間で安定した経路交換が行われます。BGPセッションがアップしているかどうかを確認することは非常に重要であり、ここが正しく動作しないとパブリックサービスへの通信が確立しません。初心者がつまずきやすい部分としては、VLAN IDの入力ミスやBGPパスワードの設定不備が多く、正確な情報をもとに設定することが自然と求められます。 パブリックVIFの利点は、単にスピードや安定性だけでなく、クラウド利用全体の品質向上にもつながる点です。S3へのデータアップロードやDynamoDBへの高速アクセス、クラウド上のログ収集基盤との低遅延接続など、さまざまな場面で効果を発揮します。とくに企業ネットワークとAWS間で大量データのバックアップを行うケースでは、パブリックVIFの利用による通信最適化が大きな鍵となります。さらに、専用線によって通信ルートが安定するため、長期にわたり安定運用を求められる業務システムとの相性も抜群です。 構成そのものはシンプルですが、ネットワーク全体の設計やルーティングの理解が深まることで、より確実な構築ができます。パブリックVIFはDirect Connectのなかでも実用性が高く、AWS利用の幅を広げるための基礎的な機能として多くの企業で導入されています。特にクラウド環境とオンプレミス環境を安定して結びつけたい場面では欠かせない存在であり、今後も利用場面は増加していくことが予想できます。 以下では、学習内容を補強するためにパブリックVIFの設定例をコード形式で示し、実際の設定画面で入力する項目をイメージしやすいようにしました。これを参考にすると、設定時の理解がさらに深まり、手順の全体像が明確になります。
サンプル:BGP設定情報のイメージ
VLAN ID: 101
Amazon ASN: 7224
Customer ASN: 65000
BGP Auth Key: xxxxxxxx-xxxxxxx
Direct Connect Gateway: dxgw-1234567890
これらの設定項目はパブリックVIF作成時に入力する情報の一例です。とくにASNやBGPキーは正確な値が必要であり、誤ると通信が確立されないので注意が必要です。こうした設定内容をしっかり理解することで、ネットワークの仕組みそのものに対する理解も深まり、AWS環境全体の構築スキルが向上します。
LinuxでBGP状態を確認するためのコマンド例
show bgp summary
BGP summary information for VRF default
BGP router identifier 192.168.1.1, local AS number 65000
Neighbor V AS MsgRcvd MsgSent State
54.239.xxx.xxx 4 7224 125 130 Established
このように、BGPセッションが「Established」になっていれば、AWS側との経路交換が正常に行われ、パブリックVIFを通じた通信が安心して利用できます。ネットワーク装置での確認作業は重要で、接続状態を継続的にチェックすることでトラブルの早期発見にもつながります。
生徒
「先生、パブリックVIFって複雑だと思っていたけど、流れを理解したらそんなに難しくなかったです!」
先生
「そうなんです。構成手順を正しく押さえておけば初心者でも確実に設定できますよ。大事なのはVLANやBGP情報を正しく入力することです。」
生徒
「S3やDynamoDBと専用線でつながる仕組みって便利ですね。通信が安定する理由がよくわかりました。」
先生
「パブリックVIFは高速で安定した通信ができるので、業務システムでもよく使われます。今回の理解をもとに、ほかのDirect Connect機能も学んでみるとさらに知識が深まりますよ。」
生徒
「はい!次はプライベートVIFとの違いも勉強してみます!」