カテゴリ: AWS 更新日: 2025/12/10

AWS WAFをCloudFrontと連携してグローバルに防御する方法

AWS WAFをCloudFrontと連携してグローバルに防御する方法
AWS WAFをCloudFrontと連携してグローバルに防御する方法

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「先生、AWS WAFを使うときにCloudFrontと一緒に使うと良いと聞いたんですが、どういう意味ですか?」

先生

「AWS WAF(エーダブリューエス ワフ)はWeb Application Firewall(ウェブ アプリケーション ファイアウォール)のことで、CloudFront(クラウドフロント)と組み合わせることで世界中のユーザーからの攻撃を効率的に防ぐことができます。」

生徒

「それって、地球の反対側からのアクセスもブロックできるんですか?」

先生

「はい、CloudFrontはCDN(シーディーエヌ、Content Delivery Networkの略)なので、グローバルに配置されたエッジロケーションでリクエストを処理します。その入り口でAWS WAFのルールを適用するので、世界規模で防御できるんです。」

1. AWS WAFとCloudFrontの基本

1. AWS WAFとCloudFrontの基本
1. AWS WAFとCloudFrontの基本

AWS WAFは不正アクセスや攻撃からWebアプリケーションを守る仕組みです。例えばSQLインジェクション攻撃やクロスサイトスクリプティング攻撃などを検知して防御できます。

一方、CloudFrontは読み方はクラウドフロントといい、Amazonの提供するCDNサービスです。世界中にあるエッジサーバーからコンテンツを配信することで、高速で安定したアクセスを実現します。

この二つを組み合わせることで、アプリケーションに届く前の段階で攻撃を遮断することが可能になります。

2. CloudFrontと連携するメリット

2. CloudFrontと連携するメリット
2. CloudFrontと連携するメリット

AWS WAFをCloudFrontに適用する最大のメリットは「グローバル防御」です。通常、ファイアウォールはサーバーの直前で動作しますが、CloudFrontを利用すると、世界中のユーザーがアクセスする最寄りのエッジで検査を行えます。

その結果、攻撃がアプリケーション本体に届く前に遮断でき、セキュリティだけでなくパフォーマンスの安定にもつながります。

3. 代表的な攻撃と防御の仕組み

3. 代表的な攻撃と防御の仕組み
3. 代表的な攻撃と防御の仕組み

CloudFrontとAWS WAFを組み合わせると、次のような攻撃を防ぐことができます。

  • SQLインジェクション(データベースを不正操作する攻撃)
  • XSS(クロスサイトスクリプティング)
  • DDoS(ディードス、大量リクエストによる攻撃)
  • 不正なボットによるスクレイピング

これらの攻撃をルールベースで検出し、ブロックや許可を自動的に制御できます。

4. 設定手順の流れ

4. 設定手順の流れ
4. 設定手順の流れ

初心者でも分かりやすいように、CloudFrontとAWS WAFを連携する手順を整理します。

  1. AWSマネジメントコンソールにログイン
  2. AWS WAFでWeb ACL(ウェブ アクセス コントロール リスト)を作成
  3. 作成したWeb ACLにルールを追加(IP制限、レート制限など)
  4. CloudFrontディストリビューションを作成または既存のものを編集
  5. CloudFrontの「Web ACL」の設定でAWS WAFのACLを関連付け
  6. 設定を保存して有効化

この流れを押さえておけば、初心者でも簡単にセキュリティを強化できます。

5. 実際の利用例

5. 実際の利用例
5. 実際の利用例

例えばECサイトの場合、大量のアクセスが急増すると不正アクセスやボットの攻撃が混ざることがあります。CloudFrontとAWS WAFを組み合わせると、攻撃的なアクセスは最寄りのエッジでブロックされ、正規のユーザーはスムーズに買い物を続けられます。

また、動画配信サービスやゲームのログインAPIでも、レート制限やIP制御ルールを追加することで安定性と安全性を確保できます。

6. 運用時の注意点

6. 運用時の注意点
6. 運用時の注意点

CloudFrontとAWS WAFを連携すると非常に強力ですが、ルールを厳しくしすぎると正規ユーザーのアクセスまでブロックする可能性があります。特に海外からの正規アクセスがある場合は注意が必要です。

まずは「カウントモード」でルールを適用し、どの程度のアクセスが通常かを確認してからブロック設定に切り替えるのが安心です。

7. 初心者が理解しておきたいポイント

7. 初心者が理解しておきたいポイント
7. 初心者が理解しておきたいポイント

初心者はまず「CloudFrontは世界に広がる配信拠点」「AWS WAFはアプリケーションを守る盾」と覚えておくと分かりやすいでしょう。

この二つを組み合わせることで「世界中から届く攻撃を手前でブロックする」という大きなメリットが得られます。セキュリティとパフォーマンスを両立できるのが魅力です。

まとめ

まとめ
まとめ

AWS WAFとCloudFrontを組み合わせて利用する方法は、グローバルな環境でWebアプリケーションを守るうえで非常に重要な役割を果たします。今回の記事では、CloudFrontという世界中に配置されたエッジロケーションを活用し、その入り口でAWS WAFの検査を行うことで、攻撃流入を最前線で食い止める仕組みについて理解を深めました。アプリケーションに届く前の段階でブロックするという構造は、現代のWebシステムにおいて欠かせない防御の考え方で、セキュリティとパフォーマンスを両立するために非常に効果的です。

AWS WAFの特徴として、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングなどの一般的な攻撃から複雑な自動化されたボットの動きまで検出できる点があり、これらの攻撃をCloudFrontの各エッジで防御できることは世界規模のサービス提供に大きなメリットをもたらします。さらに、レート制限(Rate-based rule)やIPアドレス制限、特定パターンの検知など、設定次第で幅広い脅威に対応できる柔軟性も持っています。

しかし、強力な防御を構築するためには適切な設定が欠かせません。たとえば、ルールを強くしすぎると正規のユーザーがブロックされる可能性があり、逆に緩すぎると攻撃を許してしまいます。そのため、AWS WAFには「カウントモード」があり、実際にブロックする前にどの程度のリクエストがルールに一致するかを確認できます。初心者の方はまずこのモードで様子を見ながら調整すると、安全で無理のない導入ができます。

また、CloudFrontとAWS WAFを連携する流れとして、Web ACLの作成、ルール追加、CloudFrontディストリビューションへの関連付けという手順を踏む必要があります。このステップが理解できていれば、初めての方でも強力な防御機構を短時間で構築できます。設定の構成はとてもシンプルで、Web ACLが「盾」、CloudFrontが「世界の入り口」というイメージを持つと整理しやすくなります。

実際の設定イメージをつかみやすいように、次のような簡単なWeb ACLルールの例を示します。これは特定の文字列を含むリクエストをブロックするための構造をXML風に表現したものです。


<WebACL name="global-waf-acl">
    <Rule name="block-sql-injection">
        <Condition type="contains" value="SELECT" />
        <Action type="BLOCK" />
    </Rule>
    <Rule name="rate-limit">
        <Condition type="rate" value="2000 requests per 5 minutes" />
        <Action type="BLOCK" />
    </Rule>
</WebACL>

上記のサンプルは、攻撃的なSQL攻撃と大量アクセスを制限するイメージを表しています。実際のAWS WAFではより細かな条件を指定できますが、構造を把握することで直感的に理解が進みます。また、このようにWeb ACLをCloudFrontに紐づけることで、世界中のエッジで攻撃を判定し、最も効果的にブロックを行えます。

さらに、CloudFrontとAWS WAFを運用していく際には、ログを活用することも重要です。AWS WAFログやCloudFrontのアクセスログを確認することで、どの地域からどのようなアクセスが多いのか、どの攻撃パターンが多いのかを把握でき、適切な調整が行えます。CLIを使ってメトリクスを確認すると、さらに効率よく状況を分析できます。次は簡単なログ取得の例です。


aws wafv2 list-web-acls --scope=CLOUDFRONT
{
    "WebACLs": [
        {
            "Name": "global-waf-acl",
            "Id": "a1b2c3d4",
            "Description": "Global protection for CloudFront"
        }
    ]
}

このように、コマンド操作を組み合わせていくと、現場で役立つ運用スキルが自然と身につき、攻撃の傾向を把握したうえで防御を強化する工夫ができるようになります。CloudFrontとAWS WAFはどちらも強力なサービスであり、それらを連携させることで攻撃を最も早い地点で食い止め、安定的なWebアプリケーション運用を実現できます。

初心者の方にとっては少し難しい部分もあるかもしれませんが、今回の内容を理解することで「どのように攻撃を防ぐのか」「どこで検査が行われているのか」をしっかりイメージできるようになるはずです。世界規模での防御が可能になるという視点を持てば、AWS WAFとCloudFrontの組み合わせが非常に強力で信頼できる守りの仕組みであることが実感できるでしょう。

先生と生徒の振り返り会話

生徒「今回のまとめで、CloudFrontが世界中で働く入口でAWS WAFがその前に立つ盾だというイメージがすごくよく分かりました!」

先生「その理解はとても良いですね。どこから来る攻撃も、CloudFrontのエッジで止められるのが大きなメリットです。」

生徒「SQLインジェクションとかXSSも防げるっていうのは安心感があります。」

先生「はい、AWS WAFはそのような一般的な攻撃にも強く、パターンを検出してブロックしてくれます。」

生徒「カウントモードで様子を見るっていうのは初心者にありがたいですね。いきなりブロックすると怖いですし。」

先生「リスクを避けながら運用を始められるのでおすすめですよ。慣れたらルールを増やしていきましょう。」

生徒「ログ確認やCLIの操作も少しずつ慣れていきたいです!」

先生「その姿勢なら大丈夫ですよ。CloudFrontとAWS WAFは広く使われているので、理解しておくと必ず役に立ちます。」

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